ちょっと変わったアルバイトにまつわる話

大学時代にサークルの先輩から頼まれたバイトが・・・ (男性 43歳)

大学時代にサークルの先輩から頼まれたバイトが、今思えば少し変わっていたかもしれません。
内容は古書店を巡って、絶版になった本や発行部数が少ない本を買って、先輩に納入する、というものでした。
その先輩のご実家は古書店を経営しており、当時はネット黎明期という時代でしたので、今で言うネット通販を運営するために、目玉となる商品を仕入れる必要があったそうです。
サイトの作成や運営は先輩が行っていたので、探す本は若者が好みそうなSFやジュブナイル小説が主体でした。

そしてバイト料は、本が売れたら本の仕入れ代金と売り上げの半分をもらえるという仕組みでした。
ご存知の方も多いと思いますが、絶版等の理由で入手困難な本は、古本でもかなり良い値段がつくのです。

最初のうちは、バイト料も雀の涙程度でしたが、通販の運営が軌道に乗ってくると、割とよい収入になりました。
そこでゼミのない日は、古書店を巡って過ごしたのですが、商売の視点で本を眺めると、売れそうな本がなんとなく解かってくるのです。
さらに、足繁く通う古書店では、店主さんと親しくなりますから「この本が入荷したら知らせて欲しい」と言う依頼もしやすくなりました。

暇な時間に出来るので、そのバイトは大学卒業まで続けたのですが、お陰で社会の仕組みと言いますか、人が考える物の価値というものが、解かったような気がします。全般的に労働は自分自身に取ってプラスになるものですが、通常とは少し違った労働は、自分自身の視野を広げてくれるので、やっておいて損はないかもしれません。

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